MENU

車の緊急脱出用ハンマーおすすめは?JIS規格や種類・選び方をわかりやすく解説

当ページのリンクには広告が含まれています。

「車の緊急脱出用ハンマーって、本当に必要なの?」

「安いものでも大丈夫?どれを選べばいいの?」

車に乗っていても、緊急脱出用ハンマーを使う機会はほとんどありません。

だからこそ、つい後回しにしてしまいがちなアイテムです。

しかし、大雨や洪水などで車が水没すると、外からの水圧でドアが開けにくくなったり、電気系統のトラブルでパワーウインドウが動かなくなったりする可能性があります。

そんなとき、車内から窓ガラスを割って脱出するために使うのが「緊急脱出用ハンマー」です。

ただし、緊急脱出用ハンマーなら何でも同じというわけではありません。

  • 窓ガラスを割りやすいか
  • シートベルトカッターが付いているか
  • JISマークなど性能を確認できる表示があるか
  • 緊急時に取り出しやすいか
  • 自分にとって使いやすい形状か

などを確認して選ぶことが大切です。

この記事では、車の緊急脱出用ハンマーの選び方や種類、おすすめの商品をわかりやすく紹介します。

万が一のときに慌てないためにも、車に備えておく防災用品のひとつとしてチェックしてみてください。

目次

車の緊急脱出用ハンマーとは?

緊急脱出用ハンマーとは、事故や車両の水没などによって車内に閉じ込められたとき、窓ガラスを破砕して車外へ脱出するための道具です。

一般的なタイプには、窓を割るための硬い先端部分があり、製品によってはシートベルトを切断するためのカッターも付いています。

普段使うものではありませんが、車から出られなくなったときのために備えておく「車載防災グッズ」と考えるとわかりやすいでしょう。

なぜ車に備えておくの?

特に考えておきたいのが、豪雨や洪水などによる車の水没です。

車の周囲に水が増えてくると水圧によってドアが開けにくくなり、さらに電気系統にトラブルが起きればパワーウインドウが動かなくなる可能性もあります。

ドアも窓も開けられない場合には、緊急脱出用ハンマーを使って脱出できる窓を割ることが選択肢になります。

「スマートフォンや車のキーなど、車内にある硬いもので割れるのでは?」

と思うかもしれません。

しかし、JAFが行ったテストでは、

  • ヘッドレスト
  • 小銭を入れたビニール袋
  • スマートフォン
  • ビニール傘
  • 車のキー

では運転席のサイドガラスを割ることができず、テストした脱出用ハンマーでは割ることができました。

いざというときに「車の中にあるもので何とかしよう」と考えるより、専用の道具をあらかじめ用意しておくことが重要です。

シートベルトカッターも重要

事故などでは、シートベルトが外れなくなる可能性もあります。

そこで確認しておきたいのが、シートベルトカッター付きかどうかです。

窓を割る機能とシートベルトを切る機能がひとつになっていれば、ひとつの道具で脱出に必要な作業に対応できます。

国土交通省も、緊急時にシートベルトがロックして身動きできなくなる場合を考え、シートベルトカッター付きの製品を案内しています。

緊急脱出用ハンマーを選ぶ5つのポイント

緊急脱出用ハンマーは価格だけで選ぶのではなく、緊急時にきちんと使えることを重視しましょう。

購入するときは、次の5つをチェックしておくと選びやすくなります。

① JISマークなど性能を確認できる製品を選ぶ

まずチェックしたいのが、製品の信頼性です。

国土交通省では、緊急脱出用ハンマーを購入するときに、JISマークやGSマークなど性能を保証する表示がある製品、または販売店などが推奨する信頼性の高い製品を選ぶよう案内しています。

緊急脱出用ハンマーは、使う機会がないまま何年も車に置いておく可能性があります。

しかし、本当に必要になったときに機能しなければ意味がありません。

価格の安さだけで決めず、性能やメーカー、規格なども確認して選びましょう。

② シートベルトカッター付きを選ぶ

窓ガラスを割る機能だけでなく、シートベルトカッターが付いているかも確認しましょう。

事故の衝撃などによってシートベルトが外せなくなった場合、カッターでベルトを切断して脱出できる可能性があります。

「ガラス破砕+シートベルト切断」の2つの機能が備わっているタイプなら、車載用として備えやすいでしょう。

③ 自分が使いやすいタイプを選ぶ

緊急脱出用ハンマーには、大きく分けて、

  • 金づちタイプ
  • ピックタイプ
  • ポンチタイプ

などがあります。

金づちタイプはハンマーを振ってガラスを割る昔からある形状で、使い方が直感的にわかりやすいのが特徴です。

一方、ポンチタイプはガラスに先端部分を押し当てて作動させるタイプなどがあり、コンパクトな製品もあります。

車内は狭いため、「どのタイプなら自分が扱いやすそうか」という視点でも選んでみましょう。

④ 車内に固定できるか確認する

意外と重要なのが「どこに置くか」です。

せっかく緊急脱出用ハンマーを購入しても、事故の衝撃で車内のどこかへ飛んでいってしまったり、手の届かない場所に置いていたりすると使えません。

そのため、

  • 専用ホルダーが付いている
  • 車内に固定しやすい
  • 運転席から手を伸ばして取れる

といった点も確認しましょう。

「買って車に積んでおけばOK」ではなく、緊急時でも取り出せる場所に固定するところまでが準備です。

⑤ 自分の車のガラスも確認しておく

ここは特に注意したいポイントです。

一般的なフロントガラスには「合わせガラス」が使われており、緊急脱出用ハンマーで簡単に破砕して脱出することはできません。

基本的には、脱出可能な側面や後面の窓ガラスを利用します。

ただし、車種によってはサイドガラスやリアガラスにも合わせガラスが採用されている場合があります。

緊急脱出用ハンマーを購入するだけで安心せず、自分の車ではどの窓から脱出できるのかを事前に確認しておくことも大切です。

緊急脱出用ハンマーは「価格」より「いざというとき使えるか」で選ぼう

緊急脱出用ハンマーは、普段のカー用品とは少し性格が違います。

デザインや価格も気になりますが、最優先したいのは、

「本当に必要になったときに使えるか」

という点です。

特に、

JISマークなどの性能表示 → シートベルトカッター → 使いやすい形状 → 車内への固定方法

という順番で確認すると選びやすくなります。

次は、それぞれのタイプの違いを比較しながら、どんな人にどの緊急脱出用ハンマーが向いているのかを見ていきましょう。

緊急脱出用ハンマーにはどんな種類がある?

緊急脱出用ハンマーと聞くと、先端が尖ったハンマーを思い浮かべる方が多いかもしれません。

しかし、現在販売されている緊急脱出用の製品には、形状やガラスの割り方が異なるものがあります。

代表的なのは、次の3タイプです。

タイプガラスの割り方特徴
金づちタイプ振って叩く使い方がわかりやすい
ピックタイプ尖った部分で叩く比較的コンパクト
ポンチタイプガラスに押し当てるなどして作動振りかぶるスペースを取りにくい

それぞれメリット・注意点があるため、「どれが一番」というよりも、自分が緊急時に扱いやすいものを選ぶことが大切です。

金づちタイプ|使い方がわかりやすい

金づちタイプは、持ち手の先に硬い突起が付いた一般的な緊急脱出用ハンマーです。

窓ガラスをハンマーで叩いて破砕するため、使い方をイメージしやすいのがメリットです。

また、持ち手部分などにシートベルトカッターを備えた商品も多く販売されています。

一方で、ハンマーを振るためのスペースが必要になります。

車が大きく傾いていたり、事故によって自由に体を動かせなかったりする状況も考えて、手の届く場所に固定しておくことが重要です。

こんな人に向いています

  • シンプルで使い方がわかりやすいものがいい
  • 握りやすさを重視したい
  • 車内に固定して常備したい
  • オーソドックスなタイプを選びたい

初めて緊急脱出用ハンマーを購入するなら、まず候補にしやすいタイプです。

ピックタイプ|比較的コンパクト

ピックタイプは、鋭く尖った部分をガラスに打ち付けて破砕するタイプです。

金づちタイプと同じように「叩いて割る」方式ですが、形状が比較的コンパクトな製品もあります。

車内の収納スペースをあまり取りたくない場合には選択肢になります。

ただし、こちらもガラスを叩く動作が必要です。

製品によって形状や使い方が異なるため、購入したらパッケージや取扱説明書を確認しておきましょう。

ポンチタイプ|振りかぶらず使いやすい

ポンチタイプは、先端部分を窓ガラスに押し当てるなどして内部の機構を作動させ、ガラスに衝撃を与えるタイプです。

金づちタイプのように大きく振りかぶる必要がない製品が多く、狭い車内で使いやすいことがメリットです。

コンパクトな商品も多いため、

「大きなハンマーを車内に置きたくない」

という方にも選びやすいでしょう。

ただし、ポンチタイプは商品によって作動方法が異なります。

いざというときに「どうやって使うんだっけ?」とならないよう、購入後に使い方を確認しておくことが大切です。

金づちタイプとポンチタイプならどちらがおすすめ?

迷いやすいのが、

「普通のハンマー型とコンパクトなポンチ型、結局どちらがいいの?」

という点です。

選び方を簡単にまとめると、

使い方のわかりやすさを重視するなら金づちタイプ、狭い車内での扱いやすさやコンパクトさを重視するならポンチタイプ

と考えるとわかりやすいでしょう。

金づちタイプがおすすめの人

金づちタイプは、道具を見ただけで使い方をイメージしやすいのが大きなメリットです。

そのため、

  • 操作方法がシンプルなものがいい
  • 家族も運転する車に置いておきたい
  • シートベルトカッター一体型がいい
  • ホルダーで車内にしっかり固定したい

という方に向いています。

「緊急時に複雑な操作をしたくない」という場合には有力な候補になります。

ポンチタイプがおすすめの人

ポンチタイプは、

  • コンパクトなものがいい
  • ハンマーを振るスペースが気になる
  • 車内をすっきりさせたい
  • 少ない動作で使用できるものを選びたい

という方に向いています。

ただし、小さいことには注意点もあります。

収納場所によっては緊急時に見つけにくくなるため、コンパクトだからといってグローブボックスの奥などにしまい込まないことが大切です。

緊急脱出用ハンマーはまず1台に1本を基本に考える

基本的には、まず運転席からすぐ取れる位置に1個備えることを考えればよいでしょう。

ただし、家族で乗ることが多い車やミニバンなどでは、

「運転席からハンマーを取れない状況になったら?」

ということも考えておきたいところです。

そのため、車の大きさや乗車人数によっては、運転席付近だけでなく助手席や後部座席からも使えるように備える方法もあります。

大切なのは個数そのものではなく、乗っている人が緊急時に手を伸ばして取れる場所にあることです。

緊急脱出用ハンマーはどこに置く?

緊急脱出用ハンマーを購入したら、置き場所まで決めておきましょう。

おすすめなのは、運転席に座った状態でシートベルトを着用したまま手が届く場所です。

たとえば、商品や車の構造に応じて、

  • 運転席付近
  • センターコンソール周辺
  • 運転席と助手席の間
  • シート周辺の固定できる場所

などを検討します。

反対に避けたいのが、

  • トランク
  • 荷室の奥
  • 手の届かないグローブボックス
  • 固定せずドアポケットなどに入れるだけ

といった保管方法です。

事故の衝撃で車内に物が散乱すると、必要なときにハンマーを探せなくなる可能性があります。

専用ホルダー付きなら固定しやすい

金づちタイプを選ぶなら、専用ホルダーが付属しているかもチェックしておきましょう。

ホルダーがあれば定位置を作りやすく、

「緊急脱出用ハンマーがどこにあるかわからない」

という事態を防ぎやすくなります。

ただし、ホルダーが付いていても取り付け場所が悪ければ意味がありません。

購入前に、

「自分の車ならどこに取り付けられるか?」

までイメージしておくと商品を選びやすくなります。

購入前にここだけはチェック

緊急脱出用ハンマーの商品ページを見ると、さまざまな機能や特徴が書かれています。

迷った場合は、次のポイントから確認してみましょう。

  • JISマーク・GSマークなど性能を確認できる表示があるか
  • シートベルトカッターが付いているか
  • 金づち式・ポンチ式など自分が使いやすい方式か
  • 握りやすい、または操作しやすい形状か
  • 車内に固定する方法があるか
  • 取扱説明書で使用方法を確認できるか
  • 自分の車のどの窓から脱出するのか確認しているか

緊急脱出用ハンマーは、普段使う便利グッズではありません。

「使うことがないのが一番。でも、必要になったときには確実に使いたい」

という性質の商品です。

そのため、数百円の価格差だけで決めるより、性能や使いやすさ、設置方法まで考えて選ぶことをおすすめします。

では、どの緊急脱出用ハンマーを選べばいい?

緊急脱出用ハンマーには、金づちタイプやピックタイプ、ポンチタイプなどがあり、商品によって使い方や特徴が異なります。

選ぶときに特に確認したいのが、性能に関する規格や表示です。

国土交通省では、JISマークやGSマークを取得している製品、販売店などが推奨する製品を選ぶことを案内しています。

ただし、すべての緊急脱出用ハンマーに同じ規格や認証があるわけではありません。

そのため、

「JIS規格に関する表示を重視したい」

「狭い車内でも扱いやすいものがいい」

「できるだけコンパクトなものを備えたい」

など、自分が重視するポイントと商品の性能表示を確認して選びましょう。

ここでは、それぞれ特徴の異なる商品を紹介します。

※規格・認証の有無は商品ごとに異なります。購入時にはメーカー公式サイトや商品パッケージなどで最新情報をご確認ください。

タイプ別|緊急脱出用ハンマーのおすすめ商品

緊急脱出用ハンマーには、大きく分けて「金づちタイプ」「ピックタイプ」「ポンチタイプ」があります。

それぞれガラスの破砕方法や大きさ、使い勝手が異なるため、単純に「どの商品が一番おすすめ」とは言い切れません。

大切なのは、性能に関する表示を確認したうえで、自分が緊急時に扱いやすいタイプを選ぶことです。

ここでは、3つのタイプからそれぞれ候補となる商品を紹介します。

タイプ紹介商品主な特徴
金づちタイプ大自工業 FT-30JIS規格適合とメーカーが明記
ピックタイプhammer-univ2握って叩く・ホルダー付き
ポンチタイプエマーソン EM-382押し当てて作動・コンパクト

※規格・認証に関する表示は商品によって異なります。購入時にはメーカー公式サイトや商品パッケージなどで最新情報をご確認ください。

金づちタイプ|大自工業(Meltec)車載用レスキューハンマー FT-30

オーソドックスで使い方をイメージしやすい金づちタイプから選ぶなら、大自工業(Meltec)の「車載用レスキューハンマー FT-30」が候補になります。

メーカー公式サイトでは「JIS規格適合」と明記されています。

先端部分で強化ガラスを叩いて破砕するシンプルな構造で、シートベルトを切断するためのカッターも備えています。

金づちタイプのメリットは、何といっても使い方をイメージしやすいこと。

緊急時には落ち着いて操作できるとは限らないため、

「見ただけで使い方がわかりやすいものがいい」

という方には選びやすいタイプです。

FT-30はこんな人におすすめ

  • 金づちタイプを選びたい
  • JIS規格適合と明記された商品がいい
  • シンプルでわかりやすいものがいい
  • シートベルトカッター付きがいい
  • 初めて緊急脱出用ハンマーを購入する

一方、金づちタイプはガラスを叩くためにハンマーを振る動作が必要です。

車内で十分に扱えるか、設置場所とあわせて考えておきましょう。

ピックタイプ|緊急脱出用ハンマー hammer-univ2

金づちタイプとは違った握り方で使いたい方には、ピックタイプの「hammer-univ2」が候補になります。

アイスピックのように本体を握り、尖った先端部分を窓ガラスに叩き付けて破砕するタイプです。

シートベルトカッターも備えています。

専用ホルダーが付属しているため、車内に定位置を作って収納できるのもポイントです。

また、販売店によっては2本セットで販売されているため、家族で複数の車を使っている場合などにも選択肢になります。

hammer-univ2はこんな人におすすめ

  • ピックタイプを選びたい
  • 握って使うタイプがいい
  • シートベルトカッター付きがいい
  • 専用ホルダーで車内に固定したい
  • 複数本を備えたい

なお、本記事で確認できた情報では、FT-30のようなJIS規格適合の表示は確認できませんでした。

規格に関する表示を最優先する場合は、この違いも考慮して比較しましょう。

ポンチタイプ|エマーソン パンチショット EM-382

「ハンマーを振りかぶるスペースが気になる」という方には、ポンチタイプのエマーソン「パンチショット EM-382」が候補になります。

一般的な金づちタイプとは異なり、先端部分を窓ガラスに押し当てて作動させるタイプです。

大きく振りかぶる必要がないため、狭い車内での使いやすさやコンパクトさを重視したい場合に比較してみたい商品です。

シートベルトカッターも備えています。

ただし、金づちタイプとは操作方法が異なります。

購入後はそのまま車内に収納するのではなく、取扱説明書を読んで使い方を確認しておきましょう。

EM-382はこんな人におすすめ

  • ポンチタイプを選びたい
  • コンパクトさを重視したい
  • ハンマーを大きく振りたくない
  • 狭い車内での使いやすさを考えたい
  • シートベルトカッター付きがいい

なお、本記事で確認したメーカー情報では、FT-30のようなJIS規格適合の表記は確認できませんでした。

規格を重視する方は、この点も含めて比較してください。

「JIS規格適合」と書かれていない商品はダメなの?

「JIS規格適合の商品を選んだほうがいいなら、それ以外の商品は使わないほうがいいの?」

と疑問に思うかもしれません。

ここは少し分けて考える必要があります。

国土交通省では、脱出用ハンマーを購入する際に、JISマークやGSマークを取得している製品のほか、販売店などが推奨する製品を選ぶことも案内しています。

そのため、「JIS規格適合という表記がない=使用できない」と単純に判断するものではありません。

一方で、緊急脱出用ハンマーは万が一のときに使用する安全用品です。

購入するときは価格やデザインだけで決めず、

  • JIS・GSなど規格や認証に関する表示
  • メーカーによる性能説明
  • 対応しているガラス
  • シートベルトカッターの有無
  • 使用方法
  • 車内への固定・収納方法

などを確認して選びましょう。

迷ったら規格と使いやすさの両方をチェック

緊急脱出用ハンマー選びで迷ったら、

「性能について確認できる情報があるか」+「緊急時に自分が使いやすいか」

の2つを軸にすると選びやすくなります。

たとえば、JIS規格適合という明確な表示と、オーソドックスな使い方を重視するならFT-30が候補になります。

一方、大きなハンマーを振ることに不安があり、コンパクトさや操作方法を重視するならEM-382のような商品と比較してみる方法もあります。

どの商品を選ぶ場合でも、購入しただけで安心せず、

「どこに置くか」「どう使うか」「自分の車のどの窓を破砕できるのか」

まで確認しておくことが大切です。

緊急脱出用ハンマーの使い方

緊急脱出用ハンマーは、購入して車に置いておくだけでは十分ではありません。

万が一のときに迷わないよう、あらかじめ使い方を確認しておきましょう。

基本的には、

  1. シートベルトを外す
  2. ドアや窓から脱出できないか確認する
  3. 窓が開かなければ脱出用ハンマーを取り出す
  4. 破砕できる窓ガラスを確認する
  5. ハンマーで窓ガラスを破砕する
  6. 窓から車外へ脱出する

という流れになります。

事故などでシートベルトが外れない場合は、シートベルトカッターを使って切断します。

ただし、製品によって使い方が異なるため、購入したら必ず取扱説明書を確認してください。

窓ガラスの中央ではなく四隅を狙う

ハンマー型の場合、

「窓の真ん中を思い切り叩けばいいのでは?」

と思うかもしれません。

しかし、JAFでは、窓を割る際には窓ガラスの四隅のいずれかを狙うと効率よく割ることができると案内しています。

また、国土交通省では、ハンマーの先端が窓ガラスに対して垂直にぶつかるように破砕することを案内しています。

力任せに何度も窓の中央を叩くのではなく、正しい使い方を事前に知っておくことが大切です。

ポンチタイプは製品の使用方法を確認する

ポンチタイプは、一般的なハンマー型とは使い方が異なります。

ガラスに先端部分を押し当てて作動させるものなどがありますが、操作方法は製品によって異なります。

「コンパクトだから簡単そう」と考えず、購入後に一度説明書を読んで、

「どこを、どのように操作するのか」

を確認しておきましょう。

実際の車の窓を使って練習することはできませんが、ハンマーの場所や持ち方、操作方法を確認しておくだけでも緊急時の迷いを減らせます。

緊急脱出用ハンマーでどの窓を割る?

ここは非常に重要です。

緊急脱出用ハンマーは、車のすべての窓を割れるわけではありません。

基本的に対象になるのは、強化ガラスが使われているサイドガラスやリアガラスです。

フロントガラスは基本的に割れない

フロントガラスには「合わせガラス」が使われています。

合わせガラスは2枚のガラスの間に中間膜を挟んだ構造になっており、脱出用ハンマーを使っても脱出口を作ることはできません。

そのため、

「脱出用ハンマーがあればフロントガラスを割って出られる」

と考えないようにしましょう。

サイドガラスにも合わせガラスが使われることがある

「それなら横の窓を割れば大丈夫」

と思うかもしれませんが、もうひとつ注意点があります。

車種によっては、サイドガラスやリアガラスにも合わせガラスが採用されています。

つまり、緊急時になってから、

「この窓は割れるの?」

と考えていては遅い可能性があります。

車を購入した販売店や自動車メーカーなどで、自分の車のどの窓が強化ガラスで、どこに合わせガラスが使われているのかを確認しておきましょう。

車が水没したときはどうやって脱出する?

緊急脱出用ハンマーというと、事故よりも水没時の備えとして気になっている方も多いでしょう。

車が水没した場合は、いきなりハンマーで窓を割るのではなく、状況に応じて脱出します。

① 水位が低いうちにドアから脱出する

まず、水位がまだ低くドアが開くのであれば、ドアから速やかに脱出します。

冠水した場所では短時間で水位が上昇する可能性があります。

「もう少しなら走れる」と無理をせず、危険を感じたら早めに行動することが重要です。

② ドアが開かなければ窓を開ける

水位が上がると、外側からの水圧によってドアが開けにくくなります。

ドアが開かなければ、パワーウインドウが動くうちに窓を開けて脱出します。

水没によって電気系統にトラブルが起きると、パワーウインドウが動かなくなる可能性があります。

そのため、窓が動くうちに脱出することが大切です。

③ 窓が開かなければ脱出用ハンマーを使う

ドアも開かず、窓も開かない場合に緊急脱出用ハンマーを使用します。

強化ガラスが使われているサイドガラスやリアガラスを確認して破砕し、そこから脱出します。

ただし、水面が窓の下端より高くなった状態でガラスを割ると、水とガラス片が勢いよく車内へ流れ込む可能性があります。

できるだけ早い段階で脱出することが重要です。

④ ハンマーがない・窓が割れない場合

脱出用ハンマーがなかったり、合わせガラスなどで窓を割れなかったりした場合でも、あきらめないことが重要です。

車内に水が入り、車内と車外の水位差が小さくなると、ドアにかかる水圧の差も小さくなります。

その結果、ドアを開けられる可能性が高まります。

水没時には慌てやすいですが、状況を見ながら脱出できる機会を逃さないようにしましょう。

緊急脱出用ハンマーについてよくある質問

緊急脱出用ハンマーは100均の商品でも大丈夫?

緊急時に使用するものなので、価格だけで判断することはおすすめできません。

国土交通省では、JISマーク・GSマークを取得している製品や、販売店などが推奨する製品の購入を推奨しています。

「安いから」という理由だけではなく、性能や規格、メーカー、使用方法などを確認して選びましょう。

普通の金づちでも代用できる?

車内に一般的な金づちを置くよりも、自動車からの脱出を目的として作られた専用品を備えておくことをおすすめします。

緊急脱出用ハンマーには、ガラスを破砕するための尖った先端やシートベルトカッターなど、脱出を想定した機能があります。

また、車内で安全に固定・収納できることも重要です。

ヘッドレストを使えば窓を割れる?

「車のヘッドレストを外し、金属部分を窓に差し込めば割れる」という方法を見かけることがあります。

しかし、車種やヘッドレストの構造によって条件が異なり、確実な脱出方法とはいえません。

JAFが行ったテストでは、ヘッドレストを使って運転席のサイドガラスを割ることはできませんでした。

専用の緊急脱出用ハンマーを備えておくほうが安心です。

緊急脱出用ハンマーはどこに置けばいい?

運転席に座り、シートベルトを着用した状態でも手が届く場所が基本です。

専用ホルダーなどを利用し、走行中や事故の衝撃で移動しないよう固定しておきましょう。

トランクや荷室の奥など、緊急時に取り出せない場所への保管は避けます。

緊急脱出用ハンマーに使用期限はある?

使用期限や交換時期については製品によって異なるため、メーカーの取扱説明書や注意事項を確認してください。

長期間車内に置くことになるため、ときどき本体や固定部分などに異常がないか確認しておくとよいでしょう。

家族の車にも必要?

緊急脱出用ハンマーは、誰が運転しているときに必要になるかわかりません。

家族がそれぞれ別の車を利用している場合は、それぞれの車に備えておくことを検討するとよいでしょう。

また、家族で共用している車では、ハンマーの保管場所や使い方、破砕できる窓について共有しておくことも大切です。

まとめ|緊急脱出用ハンマーは「使える状態」で備えておこう

緊急脱出用ハンマーは、日常的に使用するカー用品ではありません。

できれば、一度も使わずに済むのが一番です。

しかし、豪雨による道路冠水や水没、交通事故などによって車内から出られなくなったときには、脱出するための重要な道具になる可能性があります。

選ぶときは、

  • JISマーク・GSマークなど性能を確認できる表示
  • シートベルトカッターの有無
  • 自分が扱いやすい形状
  • 車内への固定方法
  • メーカーや販売店などの情報

を確認しておきましょう。

そして購入後は、

「どこに置くか」「どう使うか」「どの窓を割るか」

まで確認しておくことが大切です。

緊急脱出用ハンマーは、買うことそのものが目的ではありません。

万が一のときにすぐ取り出して使える状態にしておくことで、初めて車の備えになります。

まだ車に備えていない方は、この機会に自分の車に合った緊急脱出用ハンマーをチェックしてみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次